読んだ本リスト 人類は衰退しました 9巻
人類は衰退しました 9巻
人類は衰退しました堂々の完結。このシリーズは第四巻ぐらい出てるときから好きで、長年かかって9巻までたどり着いてやっと終わったという印象。
使われている文章の語彙が凡庸で読みやすいというのがライトノベルの定義だとしたら、ライトノベルの定義を守りつつ、あらゆる可能な表現手法で機知に富んだ文章で楽しませてくれたものでした。
正直、これで終わってしまうと思うと「世の中の楽しみが一個減った。。。」と、挫かれる思いもあるのですが、20代前半で、この小説と出会い、アラサーになり英雄願望などを満たしてくれるライトノベルは現在は食傷気味ということもありまして、私の心がライトノベルから離れる前にいい感じに終わってくれて助かりました。
ネタばれになるので、書かないですが、ラストの謎解きは、ちりばめられたキーワードから、何が起こったのか自力で推察しなくてはならない類のものです。読んでて「?」と思うことがあり、頭の中の辻褄を合わせるのに少々時間を要したものでした。まるで、学生のころに戻り現国の問題を解いているかのよう。
- 作者: 田中ロミオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/06/18
- メディア: 文庫
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ネットには、9巻ラストの解釈が溢れていますが、文体上、自己流に解釈しなければならない上、いろんな意見が散らばっています。2chとかのマンパワーで大量の意見出しをして、共通項だけ抜き取ったものもあるのですが、最初に見ちゃうと面白くないので、ググるのはじっと耐えましょう。