にほんごのれんしゅう

日本語として伝えるための訓練を兼ねたテクログ

WordPressを用いてサイトを構築してみた

WordPressを用いてサイトを構築してみた

 田舎でプログラミングやってますというと,判を押したように「へー,ウェブサイト作れるんだねー」と言ってくる人が多いです.
 プログラミング ≒ ウェブの図式が何か成り立ってしまっているように思います.
 そこで違うんだというようなことは,もう言えなくなってるぐらい追いつめられています.
 実際に田舎でニーズがあるのはウェブページ作成ぐらいですし.

とりあえず,普通の装備であるCMSWordPressを構築してみた.

 5年来,滞ってきた弊社ホームページを刷新しました.
 「デザインが気に食わないから,刷新」というのを,弊社は本当に長いこと,続けてきました.10年以上続けてきたことでしょう.大体,2年おきぐらいにWEB屋がやってきて,「お宅のホームページは古臭い,モダンなデザインで作り直してあげよう」との旨を受けて,本当に脈絡のないデザインとコンテンツのアップデートを何度も繰り返してきました.
 テーブルでサイトを作るのは,ダサいことをとされ,DIVでの表現が流行り,そのうちcssjQueryを使ったリッチなサイトになっていきました.実際にWEB屋に言われてそのようなデザインになっていった中小の会社も多いです.

どうでもよい風潮

 結局,業者の口車に合わせられて定期的な大幅なフルスクラッチを何度もしています.そのたびに,重要なコンテンツを破棄してきました.デザイナ,編集者を外注し,イメージの良い写真を張り付け,シャドウドロップし,リンクホバーすると少しハイライトするようなサイトが大いにもてはやされています.  正直,このようなデザイン中心主義的な風潮は,継続可能な発展をできるものではないのではないかと思うことがあります.
 WordPressの擁護をするわけではないが,DBにコンテンツのデータが残っている限り,ページの再作成を伴わず,デザインのアップデートができる点はCMSの優れた点であると思います.
 デザイン中心主義の人たちは,少なくとも私の周りではWordPressなどのCMSに頼ることをよくないこととして見ている人がとても多いです.
 CMSを使ってしまうと,CMSのルールでコンテンツの作成を行わなければならないからというのは,理解できます.
 そういったCMS依存が嫌だ,よりリッチなデザインを.という風潮は,見ていてなんだか物悲しい.多分,デザイン屋さんが得意としている最先端の表現技術の領域は,数年後にはCMSの標準テンプレートデザインに統合されてしまっているものだと思うよ.

じゃぁ,CMSのほうがいいの?

 ということでもない.WordPressPHPで書かれているし,Python使いの私としては,PHPはやめていただきたい言語だったりする.というか,PHP自体がだめじゃね?という評価を受けているので,あんまり使いたくない.

結局はケースバイケース

 静的なコンテンツで,もう何もかにもお任せです,という場合にはDreamWeaverフルスクラッチしてもらえばいい.
 ページを作ってもらった人が,ページを追加したり,コンテンツを追加したりする必要があるのならば,CMSのほうがよいだろう.

これからの大まかな,「仕組みを提供する側」として

 いくつか生き残る道が,私の知る限りある
 -1. デザイン中心になる
 -2. AJAXjsonpなどを用いたより,技術的側面を深めてみる
 -3. DjangoとかPlayFrameworkを頑張って覚える
 -4. Facebookの企業ページのみに限定してしまい,余計なことは考えないで,トレンドをお勧めするだけの人になる

 私は2, 3だけでいいや,1,4はセンスのある人に任せる.