アドガールを読んだ
「アドガール」を読んだ.
最近,自己の分析が十分進んできたのか,心と体の調子がいい.
精神のリハビリのつもりで,中小企業の総務職()をしていたが,このままでは今の会社に骨を埋めることになってしまうという危機感が漠然とあり,ガテン系の企業風土というのにあれこれ自分の認識を調整して合わせようと努力したが,どこまで行っても認識をすり合わせるのは無理だと悟った.
そんなわけで,己の天職などはないということ悟ったことに加えて,底辺SEとして生きていこうかと画策中である.
底辺SEならば,私のようなコミュ症で発達なやつらが多いだろうし,そういう底辺で生きていくことならば,まぁ,たぶん大丈夫だろうということだ.
それで,己の前職に関係のある広告関連の事業に関して認識を新たにするために「アドガール」なる本を読んだ.本当は広告関連の技術書のほうがよかったのだろうけど,リハビリ中の身としてはガチの論文などよりよいだろう.
- 作者: はあちゅう
- 出版社/メーカー: ゴマブックス株式会社
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: Kindle版
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広告業界という特殊な世界
電通の広告方法を主軸とした,身の上体験談みたいになっている.というか,電通時代の日記みたいなものだろう.
形は違えど,インターネット広告をしていた身からすると,「広告わかってんのか?」と問いたくなる内容だが,定量的な部分を一切触れることなく,定性的な部分のみで勝ち上がっていくはあちゅう氏はそれなりに強いのだろう.
やっぱり広告は勢いとのりの部分が大きい.
電通が定量分析を行っていないなどはありえないだろうが,社内での人脈作成から仕事の部分においても,生き方としては参考になる.
いろいろと面白い話だけをピックアップして,盛っているのだろうが楽しく仕事をしているようで何より.
内容がとりあえず,無い
Amazonの酷評を見てもらえばわかるだろうが,とにかく中身が無い.
楽しかった日の日記を切り出して,本という体裁をとっているだけだ.
この本から得られることは何ぞ
広告代理店入ったらこんな楽しいことできるよ~って妄想することだろうか.
現実の厳しさを差っ引いた形で仕事が記されているから,ちょっと仕事に関して勘違いしてしまいそうだ.
- 作者: 三谷宏治
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2013/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「経営戦略全史」を別途,読み進めているのだが,「ケイパビリティ」という概念がある.「ケイパビリティ」とは,企業が持ちうる(あの会社の社員はチームワークに優れているとか,話が弾んで面白いとか)定性的に評価される有利な能力のことである.
この著者のはあちゅう氏は,個人としてケイパビリティがとても高いのだろう.まねできないのでしようとも思わないが.